SHUの留学 in Australia

オーストラリア留学中 高校生 

ポーランド女性を助けた話 

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50オーストラリアドル

オーストラリアの50ドル、日本円で四千円ちょっと。僕は買い物とか買い食いが好きなタイプなので、50ドルがあるときは好景気です。オーストラリアに来てから、少しは節約できるようになったものの、ホッケーの練習前や、放課後は買い食いしないと腹ペコで死んでしまうので、食費に結構お金がとられます。オーストラリアのお金は日本円の紙とは違い、プラスチックでできたお金です。

 

そこで、今回は50ドルにちなんだエピソードをお伝えしようと思います。

 

エピソードというよりも今日起こった話なんですが、

放課後ケンタッキーフライドチキンで買い食いした後友達と歩いて帰る途中、道の真ん中で4つの買い物袋を持って立っている女性を見かけました。彼女の後ろにはたくさんの車が動けなくなっていたので、急いで近寄り、歩道にその女性を連れて行きました。

しっかり歩けない様子だったので、まずは彼女がどこに向かっているのか聞きました。彼女は300という番号のバスに乗りたいといいました。いつもは家まで30分くらいエクササイズがてら歩いて帰るのですが、300は家のすぐ近くまで行くので、彼女とバス停まで行き一緒にバスに乗ることにしました。

彼女の見た目は70-95歳くらいでした。バス停まで歩いていく途中彼女は僕に名前と、彼女がポーランド人であること、そして子供はいるが彼女の夫は他界したことを聞きました。彼女の名前は長すぎたのと、普通に聞き取れる名前じゃなかったので、わかりませんでした。彼女のたくさん食材が入った買い物袋を持ってあげようと思ったんですが、彼女は僕に二つしか持たせてくれませんでした。最終的に三つ持ったんですが、彼女にとって、まだ全然大丈夫だそうで。

バス停に着いて彼女は買い物中にカートでぶつけられ背中を痛めたといいました。そして、人生についての話をしていたら、彼女はお金を僕に渡そうとしてきました。僕は断りました、何回も。そしたら彼女は学校に電話させろと言ってきましたが電話も持っていなさそうだったし断りました。すると、僕の腕をつかみ50ドルを掌に押し付けてきました。返そうとすると don't touch me、触らないでと言われたので、いやいや受け取ることにしました。そして、

その後バスに乗ったんですが300ではなく300jに乗ってしまったため、バスが途中で終わってしまいました。そしたら彼女は私のバス停に連れてきなさいと頑固になり口を利きませんでした。何回も説得したのですが無理だったので、バスのドライバーは僕を帰らせました。その後どうなったかはわかりませんが、無事家に帰れたことを願っています。

 

初めて50ドル、お金をもらっていやだと感じたということ。僕が最初からお金目当てで助けていたら、そのお金は目に鱗だったでしょう。しかし、僕には助けた理由がないのです。しいて言うならば、そこに僕の力を必要とする人がいたからですかね。助けている途中ある車を運転していた女性に "good job, young boy" と言われました。なんでかわかりませんが、うれしくなりました。誰かが見ているからやるっていうのじゃなく、ただ助けようとしていただけなので、いいことをすると誰かが見ているっていうのに気付いたからかもしれません。「彼女が死ぬまでの人生と死んでからもあなたが成功することを祈っている」といわれました。これももし助けなかったらただの他人だったのが助けたことによって、彼女の人生に影響を与えた、そして僕のことを祈ってくれると。なぜか、ぼくは泣きそうになりました。こうやって、ひととひとが支えあうんだと。

人を助ける。大きいことでも小さいことでも。そして、見返りは求めるものではない。

見返りがないから助けないのは違う。僕の一つの考えでは「悪者より偽善者に」。あなたがもし誰かを助けて、ひとがあなたを偽善者と言ったら、この言葉を思い出してほしい。だってあなたを偽善者と言ったやつらは人も助けられないような奴だから。人を助けることであなたを有名にすることは難しいでしょう。しかし助けることは人の心を動かします。僕の行為が車を運転していた女性やそのポーランド女性の心を動かしたように。僕にとって人を助けることは自己満足なのかもしれませんが、これからもしていきたいと思います。

皆さんも、小さなやさしさで誰かを助けてみては? 小さなやさしさが人の心を動かせるなら、すこしづつの小さなやさしさが大きくなり、世界中の人の心をうごかせるのでは?

今回もらった50ドルは使う気にはなれないので、どこかに寄付しようと思います。

 

僕が初めてこの曲を聴いたときいい曲だと思っていましたが、今聞くとこの曲は僕にぴったりな曲だなと思います。もしあなたが人に親切にすることで何か失うとおもっているならぜひこの曲を聴いてほしいです

open.spotify.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。実際は僕の生活を書くつもりだったのですが、僕の人生観をお伝えするいいチャンスだと思ったので書かせていただきました。

僕やオーストラリアについて知りたいことがあればぜひコメントをお願いします。

それでは。